年金受給額はいつわかる?(1)
- 2017/04/23
- 22:23
話は前後しますが、私が年金の受給額を知った経緯をお話ししましょう。(話せば長いので、あしからず)
(1)衝撃のねんきん定期便
年金問題は私の定年の5、6年前に話題になり、社会保険庁(機構)から加入期間の確認のために何度かねんきん定期便が手元にやってきたものの、発行側も煙に巻いていたとしか思えない内容で一体いくらもらえるのかは良くわかりませんでした。
具体的な数値が初めて示されたのは平成21年(2009)5月(56歳)のねんきん定期便で、「 老齢年金の見込額」には、61歳で「17.98万円」、65歳で「83.85万円」とありました。
17万円じゃ今の給料の1/3にもならないと思っていたら、何と年額。「え?」と言って絶句しました。何かの間違いでしょ。当時、私の厚生年金保険料は年間約60万円、厚生年金基金は約20万円納めていました。
通知には「これまでの保険料納付額」993万円と記載されていたので、会社が半分負担しているから、実際は倍の約2000万円、年間120万円、基金には年間40万円収めたことになります。この見返りが、たったこれだけ?と、大きな衝撃を受けたものです。
妻は国民年金第3号被保険者で、厚生年金には短い期間しか加入していないにも関わらず合計額は82.1万円だったのですから、なおさらでした。
当時、私は年金のことはほとんど何も知らない状態でしたので、これだけの通知内容では理解できなかったのです。後になって、年金基金に加入している場合はこんな通知なのだな、ということがわかってきましたが、あまりにも「親切な」お知らせでしょ。
妻は私に「定年後も働き先あるの?なければ駐車場の警備員でもなんでもやってもらうしかないね」、私は妻の手前「何とかなるんじゃないかなー……。」と口を濁しましたが、内心、不安にかられながらも、年金機構に問い合わせをするような勇気もなく、いずれ説明はあるだろう、と放置しました。

写真 平成21年(2009年)5月 今を去ること8年前(退職の5年前、55歳)の通知
その後、毎年のように、ねんきん定期便は送られてきましたが、さらに不信が募りました。

61歳から支給される報酬比例部分、65歳から支給される全厚生年金(見込額)は、平成22年を除き、毎年保険料を納める都度、下がっていったのです。
特に平成26年は最悪で一挙に2.2万円も下がり、当時は諦めとともに、年金に対する不信感だけが残りました。

今日、平成26年に下がった理由をネットでぐぐると、年金額の物価スライドを本来水準に戻すために2.5%の特例水準の解消を3年かけて段階的に減額実施したとのこと。
平成25年10月に-1.0%、平成26年4月に-1.0%(賃金上昇分で相殺し0.7%)、合計-1.7%、平成26年5月のねんきん定期便はこの時点です。残り-0.5%は平成27年に持ち越されたそうです。
だがしかし、私の支給見込み額は前年度比で、61歳からの報酬比例部分-14.6%、65歳からの年金額は-2.7%に及んでおり、この大きな減額の理由は説明できませんでした。(今でも不明です)
その後、退職が近づくにつれて、だんだん分かってきたことは、社会保険庁(年金機構)のねんきん定期便には、厚生年金基金の「代行部分」は掲載されていないという事でした。
しかし、社会保険庁/年金機構は代行部分も計算し通知できるはずです。現に、定年後の平成26年12月、再雇用で働きながら一部受給する手続きができないかと、(現役時代の大きなボーナス2回分の効果が消える)12月に年金機構を訪れ、年金見込額を計算してもらったのですが、
このときの出力「制度共通年金見込額照会回答票」には、「基本代行額」(参考)として年金基金の代行部分が記されておりました。(本当は、やればできる子なのです)
はじめから、ねんきん定期便に、「代行部分見込み額は○○万円、ただし加入している基金から支給される」とか注意書きくらい付けておけば、誰しも不安にかられることはなかったのです。「それは年金基金の仕事であって我々ではない」として何も書かないのは、いかにも役所然としていて、わざと煙に巻いているとしか思えない所業です。
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